白いぼうし(場面1) 第4時 1997年6月
                
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◎ お客のしんしと「夏みかん」の話をする松井さん              

 学習範囲の確認させる。

指示  今日は,場面1を勉強します。                   
    場面1は,どこからどこまでですか。ここからここまでということを指で
   指しなさい。                            
    指名します。                           
   「何ペ−ジ何行目の何というところから,何ペ−ジ何行目のなんとう何とい
   うところまで」という言い方で,言いなさい。〜さん。         

  ◇ P52の1行目「これは,レモンのにおいですか。」というところから,P54
   「しんしはおりていきました。」というところまでです。

 場面1の題を確認し,ノ−トに書かせる。

説明  場面1では,「お客のしんしと夏みかんの話をする松井さん」のことが書
   かれていましたね。                         
    黒板にそれを書きますから,先生と同じスピ−ドでノ−トに書いていきな
   さい。ただし,ノ−トの新しいペ−ジに書きます。           
  
  
  

場面1 お客のしんしと夏みかんの話をする松井さん         


 音読させる。

指示  では,ここを3回読んでもらいます。                
    1回目は立って,2回目は座って,3回目は黒板のところに来て読んでも
   らいます。                             
    それが終わった人は,何を聞かれてもいいように覚えるつもりで目で読ん
   でおきなさい。では,始め!                     

 松井さんとお客のしんしのやりとりを実演させる。(会話を中心に)

説明  では,今から実際に松井さんとお客のしんしになってもらって,この場面
   の会話のやりとりをやってもらいます。                
    2人ずつ前に出てやってもらいます。                
説明  その前に,それぞれの会話文が誰なのかを印を付けておきましょう。  
    次のような印をつけます。松井さんのだったら,会話文の上に「ま」を,
   しんしのだったら「し」と書いてもらいます。             
    ひとつひとつ付けていきましょう。                 
   「これは,レモンのにおいですか。」は?(「し」)          
   《以下同様にやっていく。》                     

 @ 2名ずつ指名し,前に出て会話のやりとりをやってもらう。
   ナレ−ションは教師が行う。
   2〜3組にやってもらう。
 松井さんとお客のしんは,どこにいるか。

説明  松井さんとお客のしんしは,今夏みかんの話をしてるんですね。    
発問  ところで,2人は今,どこにいてこの話をしてるのですか。      

  @ 列指名をする。
   ◇ タクシ−の中
   ◇ 交差点(信号のところ)
 夏みかんはしんしに見えているか

発問 松井さんが乗せているこの夏みかんが,今紳士には,見えているでしょうか
   それとも見えてないでしょうか。                   
指示 手を挙げてもらいます。見えている?見えていない?          
指示 では,「見えていない」と言った人,起立!              
   理由を聞きます。〜君。                       

  ◇ もし,見えていたら,最初で「これは,レモンのにおいですか。」とは聞かない
。  ◇ 見えていなかったから,しんしは夏みかんのにおいをレモンのにおいと思って
,   「これはレモンのにおいですか。」と聞いた。
 「こんなににおうものですか。」の「こんなに」の意味を詳しく考えさせる。

説明 紳士は,夏みかんのにおいについて「こんなににおうものですか。」という
  言い方をしています。                         
発問 「こんなに」とは,もっと詳しく言うと,どのようににおうことを言ってい
  るのですか。また,どのくらいにおうことを言っているのですか。     
   次のような書き方でノ−トに考えられるだけ書きなさい。時間は2分です。
 
 
 
 
 

《夏みかんのにおい》                        
 @                                
 A                                




指示 全員起立!                             
   〜君から順々に言ってください。全部言われたら座りなさい。      

  ◇ とてもにおう。
  ◇ 車中ににおいがひろがっている。
  ◇ 夏みかんとは思えないくらい,よくにおっている。
  ◇ おいしいにおいがしている。

 夏みかんは,車のどこにあるか。

発問  ところで,この夏みかんは車のどこにあると思いますか。        
指示  次の中から選んで,その番号をノ−トに書きなさい。          
                                      
   
   
   
  前
   
   
   
   

@
 
 
 
A
 

松井さん 
   

    
 後部座席 
    
    
    
    

  
  
C 
  
  
  
                    
                    
                    
後                   
                    
                    
                    
                    
B
助手席  
   

 @ 挙手をさせ,人数を確認する。

指示  そう考えたわけを,その隣の行に書きなさい。時間は2分です。     

指示  人数の少ない順に出て説明してもらいます。〜番の人からどうぞ。    

 @ 一通り全部の説明をさせる。

指示  今の意見を聞いて,反対意見や何か言いたいことがある人は,前に出て言い
   なさい。これから先は,先生は指名しません。              

 * 子どもたちは,次のようなことを問題にしながら意見を言うだろう。

@ 夏みかんは紳士からは,見えない位置にある。              
A 紳士には,夏みかんのにおいしか分からない。              
B P57の1行目「運転手から取り出したのは,あの夏みかんです。」の文。 
C 夏みかんのにおいが車中に広がっていること。              
D 「いなかのおふくろから」の夏みかんが「あまりうれしかったので」,運転し
 ているところ近くにおいてあるだろうという推測。             

 松井さんのお母さんが速達で送りたかったものは何か。

説明  ここで,松井さんのお母さんのことを考えてみたいと思います。     
    夏みかんのことを,次のように書いてあります。            
   「いなかのおふくろが,速達で送ってくれました。においまでわたしにとどけ
    たかったのでしょう。」                       
発問  松井さんのお母さんが届けたかったもの,それはまず,「夏みかんそのもの
   」ですね。そして,ここに書いてあるように「におい」もですね。     
    では,これ以外に,何を届けたかったと思いますか。          
    ノ−トに考えれることできるだけたくさん書きなさい。時間は,3分です。
   今度は,1個書けたら,先生のもってらっしゃい。            

 @ 考えの違う児童数名に板書させる。

@ 夏みかんそのもの                           
A におい                                
B いなかのふんいき(におい)                      
C お母さんの心                             
D 夏みかんの重さ                            
E 夏みかんをせいいっぱい育てたお母さんの気持ち             

 「あまりうれしかったので」の「あまり」の意味を考えさせる。

説明  この夏みかんを届けてもらった松井さん。「あまりうれしかったので,いち
   ばん大きいのを,この車にのせてきたのですよ。」と言っています。    
発問  ここでは,「あまり」という言葉を省いて,ただの「うれしかったので」と
   いう書き方ではダメでしょうかね。                   
指示  ダメだと思う人手を挙げて。はい,その人立って!           
発問  どうしてですか。                          

 ◇ ただうれしいだけでは,松井さんは,車に夏みかん乗せて来なかったと思う。
   あまりうれしくて,とっても気に入ったから,車に乗せて来たのだと思う。

発問  みんなも,この松井さんのように,もらったものがすごく気に入って,すご
   くうれしくて,「手元に置いておきたい。いっつも持っていたい。」と思った
   ことはないですか。                          
指示 「ある。」という人は,立ってみて!〜君。               

 @ 数名に指名する。

白いぼうし(場面2@ 第5時  1997年6月

◎ ぼうしの中のもんしろちょうをにがしてしまう松井さん           


 学習範囲の確認させる。

指示  今日は,場面2を勉強します。                   
    場面1は,どこからどこまでですか。指で指しなさい。        
    指名します。〜さん。                       

  ◇ P54の3行目「アクセルをふもうと」というところから,P57の「石でつば
   をおさえました。」というところまでです。

 場面2の題を確認し,ノ−トに書かせる。

説明  場面2では,まず「ぼうしの中のもんしろちょうをにがしてしまう松井さ
   ん」のことが書かれていましたね。                  
    黒板にそれを書きますから,先生と同じスピ−ドでノ−トに書いていきな
   さい。ただし,ノ−トの新しいペ−ジに書きます。           
  
  
  

場面2@ ぼうしの中のもんしろちょうをにがしてしまう松井さん   


 音読させる。

指示  では,ここを3回読んでもらいます。                
    1回目は立って,2回目は座って,3回目は黒板のところに来て読んでも
   らいます。                             
    それが終わった人は,何を聞かれてもいいように覚えるつもりで目で読ん
   でおきなさい。では,始め!                     

 落ちているぼうしに気がつく松井さん

発問  アクセルをふもうとしたとき,松井さんは,はっとします。      
    何を見て,はっとしたのですか。                  

  ◇ 小さなぼうし

説明  普通,ぼうしを見たぐらいでは「はっ」としませんね。        
発問  でも,このときははっとしたんですね。どうしてはっとしたのでしょう。
指示  はっとしたわけをノ−トに書きなさい。時間は2分です。       

  ◇ 車道のすぐあんなそばに落ちていたから。
  ◇ 風がもうひとふきすれば,車がひいてしまうから。
  ◇ 車道のあんなすぐそばに落ちていて,風がもうひとふきすれば車がひいてしまう
   から。
 もんしろうちょうがどのように逃げたか図に表させる。

説明  その後,松井さんはこのぼうしを拾おうとして,中にいたちょうをにがして
   しまうのですね。                           
指示  では,このときこのもんしろうちょうがどのように松井さんから逃げたのか
   簡単な絵に表してもらいます。                     
指示  黒板を見なさい。                          
    このように書いていきなさい。《黒板に図を書きながら説明する。》   
説明  これは,地面です。その上に松井さんが立っていて,ぼうしからちょうがに
   げていきます。                            
    このあと,もんしろうちょうがどのようににげいったかを,このように矢印
   で書いてきます。                           
    この周りは,必要なものがあったら書きなさい。            
    それぞれが何を表しているか矢印をして言葉を書いておくと,分かりやすく
   なります。                              
指示  時間は3分です。書けた人は,先生にもってらっしゃい。        

 @ 全員の児童を絵を黒板に書かせた。

指示  では,前に出て逃げ方を1人ずつ説明してもらいます。         
    ただし,教科書の文をもとに説明しなさい。              
    右側の人から順々に説明していきなさい。               

発問  今の説明を聞いて,これはおかしいと思ったものはありませんでしたか。 
    ある人は,自由に出て意見をいいなさい。